2020年東京オリンピックまでにソフトテニス絶滅の危機!?

2020年、東京オリンピックが控えています。スポーツ業界その他、各業界がオリンピックに向けて活発な動きを見せているかと思います。

そんな中、日本発祥のソフトテニスが絶滅の危機に瀕しています!

 

と、ここまで読まれた方、ごめんなさい、タイトルに釣られています。現実問題、競技人口から考えて2020年までに絶滅はあり得ません。しかしながら我らが愛するソフトテニスの競技人口が激減する可能性があるのもまた事実なのです。

中学女子の競技人口1位

ソフトテニスの競技人口は中学校の女子で1位、男子は4位に位置づけています。

http://blog.rcn.or.jp/juniorhighschool-clubactivities/

高校に進学しても人気は根強く、男女ともに10位以内をキープしています。

http://blog.rcn.or.jp/highschool-clubactivities/

日本発祥、また年配者も楽しめることから日本国内を見てみても競技人口は多いスポーツです。

中学のソフトテニス人口が多い理由は?

諸説はありますが、

  • ソフトテニスはゴムボールであり、肘など人体への影響が少なく中学生のスポーツに適している
  • 硬式テニス部部が設置されている中学校が少ない

などが一般的に言われる理由だったりします。しかしながら関係者以外にはあまり知られていない事実として硬式テニスが中体連に加盟していないという点が挙げられます。

中体連に加盟していないとどうなるの?

中体連に加盟している競技が行っている全国大会を見てみましょう。

http://njpa.sakura.ne.jp/taikai.html

硬式テニスの名前はここにはありません。つまりはどういうことか?いわゆる日本中体連が主催する「全中」、中学校での全国大会が存在しないということになるのです。(全中を銘打った大会は存在する)

なんで硬式テニスは加盟していないの?

ここに歴史的経緯があります。(ソフトテニスを敵視したような表現があるのが残念です)

https://www.jta-tennis.or.jp/chutairen/tabid/587/Default.aspx

未加盟競技が日本中体連に加盟するためには全国9地域ある中体連のうち6地域以上の連盟に加盟する必要があり、硬式テニスはこの基準を満たすことが出来なかったため、未加盟のまま現在に至っているのです。

2019年までに各地域が加盟完了予定

2019年までに中国地区、東海地区、関東の未加盟の都県での硬式テニスの加盟が予定されており、その時期をもってまさにオリンピックを前にして硬式テニスが日本中体連に加盟する流れとなっているのです。

そしてどうなる?

大きな変化の1つとしては現在中学校女子で1位の競技人口を誇るソフトテニスの地殻変動が起こるのではないかと言うことです。

流出というとジュニアから始めている子どもたちにしか適用出来ないので適切な表現では無いので、分散というのが正しいでしょうか。中学校の部活の選択肢が増えることにより従来のソフトテニス人口が減少し、硬式テニスのに人口が増えることが予想されます。

また、昨今錦織圭選手、大坂なおみ選手などスター選手の登場により、硬式テニスへの関心はより高まっていると言えます。

個人的な感想は共存すべき

どうも競技人口の奪い合いのような論調も出てきそうな懸念はありますが、個人的には硬式テニスとソフトテニス、より良い共存関係を築いていくべきかと考えています。

少子高齢化に言われるように、そもそもの競技人口自体が減少しているわけで、その減りゆくパイの中で取り合うような愚行は避けたい。テニスだけに限らず垣根を超えて他競技とも上手く連携し競技人口の維持・増加に務めるべきではないかと思います。

上記のような硬式テニスのスター選手が出ることはソフトテニスにとっても一概に悪いことでもなく、テニスという競技に関心を持った人間の総数自体が増え、その中の一定数はソフトテニスを選択すると考えられるからです。

藤井聡太プロの出現で囲碁業界が悲鳴を上げるかというとそうではなく、相乗効果により一定数が囲碁を始めたりするわけです。

過去にも一部ありましたが、硬式テニス、ソフトテニスのトッププレーヤーの他流試合や交流も増やしていっていいのではないかと思います。

サッカーや野球といったメジャーな競技団体以外は今までにない新たな取組を考える時期に来ているのでは無いかとも考えます。

昨今の部活動の問題とも連動し、スポーツだけでなく文化活動も含めより良い形に出来ればなーと日々夢想しています。

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