アイデアキラーと真のアドバイスについて
|アイデアキラー
20年前に、現在のGoogleと同じアイデアを持っていたとして、投資家やVCを回ったらどれだけの確率でNOが出るのだろうか?タラレバなので、調べるすべも無いが、恐らく高確率でNOが出るのではないだろうか?
そしてまた現在においても世界中で様々なアイデアが生まれ、そしてアイデアキラーの手によって、もしかすると世界を変えたかも知れないであろうサービスやプロダクトが潰されているのだろう。
ただ、アイデアに価値は無い、ということを良く言うのだが、結局の所実行力が重要なのであって人の意見によって潰されてしまったのならそれまで、という考え方もある。
世に広まるサービスは然るべくして広がっていく。何の心配もいらない。
ピッチなど
で、結局ピッチなどの後のフィードバックに関しては大して実にならないようなものも多い。それこそ単純なアイデアキラーみたいなものだったりもする。
たまに、数あるサービスの中からあなたがそれを選んだ理由はなんですか?そしてそれをあなたがやらなければいけない意義はありますか?
とか聞かれる事がある。何て的はずれな質問なんだろう、と思う。
恋と一緒です。盲目なんです。これだ!と思ったからやってるんです。
そして、仮にフィードバックを受けたのが投資家やVCだったとして、その質問をそっくりそのままお返ししたい。
恐らく前者の投資家になった理由、というのはほとんどの人が答えられると思うのだけど、後者のそれをあなたがやらなければいけない理由、に関しては答えられない人が多いのでは無いだろうか?答えられたとしてもこじつけみたいなのが多いように思う。
「お金があるから」とか言われればそれはもう本当に合理的に理解できる理由なので、最も納得できるけど。
アラ探し
で、結局完璧なものなんて無いのだから(もちろん精度を上げる努力は怠ってはならないが)もうアラ探し的な質問が来るとイラッとする。全然本質では無いから。
そんな事を探している暇があったら、このサービスをどうやったら良くなるか、というフィードバックをくれ!
ちなみにいじめ対策のアプリを作っているのだが、アプリを使っていたのにもかかわらず自殺者が出たらどうするんですか?というクソみたいな質問を受ける事がある。
それは自動車業界に問いかけて欲しいわ。年間何万人?何十万人と死んでるわ。
我々のアプリを導入したとしても、自殺のリスクをゼロに抑えられる訳では無い。そんなの確率論であって絶対にゼロには出来ない。ただ、我々はアプリ導入後に仮に1件でもいじめが減り、自殺が減れば良いという想いでやっている。
ただ、導入にもコストがかかるので、できうる限り効率良くいじめを防ぐ仕組み・サービスにはしたい。
で、結局の所、免責や規約ではこのアプリを導入した後に発生した事件等に関しては責任を持てません、という内容にならざるを得ない。それは企業としては当然である。
ただ、それを楯にする気もさらさら無いし、導入後には問題が発生しないように全力で対応するつもり。
例えば医療器具、ペースメーカーなどを製造している企業は不具合が生死に直結するが、こうしたプロダクトとは性質の異なるものだと認識している。
真のアドバイス
で結局人間なんて感情の生き物である。自分は頑張って感情を排除して、客観的・合理的に物事を判断しようとは努力している。とは言え感情は100%排除出来ない。
色々なお話をさせていただく中で、時折、この人だ!と思わされる人に出会う。最近はそういう人が増えてきていい環境になってきたと感じる。
そして、先日これからのうちの成長のために是非手伝ってもらいたい人とMTGをしてきた。
で、結論的に言うと、信頼関係のある人からのアドバイスはすんなり入る、ということ。
ただ、ここで気をつけなければいけないのは信頼関係のある人は、基本的に自分に大して敵対する訳では無いので自分の耳に痛く無い情報を与えてくれる場合がある。ただ、それは本質的なものではなかったりするので、そういう気持ちのいい情報にばかり囲まれている状態は気をつけた方が良いと思う。
本当にこちらの事を考えてくれていると痛い事も言うし、しかし根底にはただの安易な批判ではない、まあなんというか「愛」みたいなものがあって。だからこそ言うことが人に伝わる訳で。
今回のMTGでは色々と考え改めさせられる部分が多く非常にタメになった。そりゃもちろん途中アラ探し的な部分もあったりするので人間は若干はイラッとしますけど、本質的な所はそんな所ではない。
逆にこういう風にアプローチしてもらえると人間は納得できるのか!とも勉強になった。
非常に合理的に論理的に理解できたので今回のお話を元に自分のサービスに還元していきたい。
これが面白い事に、ピッチの後のフィードバックとか信頼関係ができていない人からあーだこーだ言われたら一切聞く耳持てないし、逆に見てろよ!なんて燃え上がっちゃう事も多々。それが実は適切なアドバイスであっても。
この辺、人間臭いですね。
でもまあ極力人からの意見は謙虚に聞き入れたいと思います。
だって自分の会社のゴールは自分の感情とかでは無く、もっと大きな問題の解決なのだから。
また、記事更新もやる気が出ますので応援していただければ幸いです!