ハワイで高額医療費を請求されてしまった場合の顛末
|ハワイ出身のこの方に、アメリカの医療制度を見直して欲しいという想いで・・・(嘘)
何が起きたか詳細は以下を参照していただきたいです。
本田圭佑の次に持ってる男、我が家のじいさまの伝説in Hawaii
簡単に言うと、今年の1月じいさまが持病の発作で倒れ、恐怖のアメリカの医療機関に緊急搬送されてしまった訳です。
同じような状況の方は少ないと思いますが、参考になればと思い残しておきます。
海外保険の条件
まず、チェックすべきは海外保険です。条件をしっかりと確認しましょう。
今回のケースで運が悪かったのは病気が「てんかん」だった事です。
まず、どの海外保険であっても持病はカバーされない事が多いです。事前に申告書などで宣誓など書くと思いますが、この時点で持病で何か起きてもカバーされなくなります。
中でも最悪なのが「てんかん」保険会社側としても最も発症のリスクが高いからでしょう、ほぼ全ての保険会社でカバーされません。
AIUだけカバーされる種類のものがあるらしいが・・・まあそれくらいレア。
AMEXのゴールドも、VISAのゴールドも全く歯が立たず。てんかん、という言葉が出た瞬間、あそれは無理です、というような反応。
保険の適用になる場合は、その会社ごとにちゃんと申請すればOKです。
病院での対応
大抵の保険であれば通訳の電話サービスなどがあると思うので、英語に不安のある方は是非活用しましょう。
アメリカの医療費は高騰していて、ちょっと目が飛び出る価格を請求されます。
うちの場合は一晩入院して$15,000の請求を受けました。何と一括で支払うと30%引き、というハチャメチャさ。
まあ、海外の病院で気も動転していて言われれば素直に聞くしか無い訳で、結局3枚のクレジットカードで払ったようです。
当然、支払いの明細は必ず取っておきましょう。
もしかするとお金がある日本人という事でふっかけられた部分もあるかも知れません。それに保険も入っているだろう、と。
もし可能であればこの時点では手持ちが無いので払いようが無い、という対応をしても良かったかも知れません。
ただ、その場合、入院が長引きその分の請求が来る可能性もあるので何とも言えません。
で、うちの場合はじいさまの発作はもう慣れっこで、身内の人間には何の問題も無いので、自分は退院しようとします。
病院は詳細の検査が終わらないので、という事で引き止めます。
まあそりゃそうです、東洋人が来て、突然倒れてアウアウ言ってた訳ですから。未知の伝染病だって疑われます。
それでも今回は無理やり出てきた訳ですが・・・後からその退院の際の誓約書を翻訳したら、まあ死んでも構いませんが退院しますって内容でした。
帰国後の対応
さて、この辺が中々大変で、退院の際は必ず診断書をもらっておくようにしましょう、ここポイントです。
結局帰国後、そのやりとりは当然英語ですし、大半の人は泣き寝入りしてしまうのではないでしょうか。
うちの場合は無理やり出てきてしまいましたが、正規の入院手順を踏んだら診断書は普通にもらえたのでしょうか?どうなんでしょう。
帰国後も、緊急救急の費用など何通かの請求書が届きました。ただ、病院からではなく債権回収業者からのようです。
詳細が不明のため、この支払いは保留しています。もちろん法的に問題がある場合は支払いますが、明細が分からないため保留です。
(この辺の追加請求に関して詳しい方がいたら補足していただけるとありがたいです。)
うちは自分がいるので、診断書をもらるよう連絡を取り続けました。まずメール、その後、日本の保険の申請用のフォーマットを郵送。
返送にかかる費用、診断書は当然払うので、という事で伝えました。
結果的に無料で、日本のフォーマットに記入しスキャンしたものを送ってくれました。これはありがたかったです。
実際には2回手紙を送り、2回目は受領確認をつけて送り、その後メールで追い込みました。
市役所での対応
国保は、同等のサービスを国内で受けた場合にいくらかかるか?その金額に対して3割負担か1割負担か人によって違うが適用されます。
アメリカで150万かかる治療が日本では30万で済む、何ていう事も普通です。
従って、当然日本国内の医療費の方が圧倒的に安い訳で、ただその額しか出ない。まあこればっかりは仕方ない
日本のフォーマットに英文で記載してくれているので、その部分を翻訳し、市役所に提出しました。
結局すべての手続きが完了したのが9月末くらいだったでしょうか。
それから2か月、ようやく手続きが完了しました!無事にお金が戻ってくることになりました!
その額・・・
113,000円
び、微妙。130万払ってますからね。まあそれでも無いよりはもちろんマシですし、自分が動いた人件費分くらいは取り戻せたかなとは思います。
ま、戻っただけ良しとしましょ!
また、記事更新もやる気が出ますので応援していただければ幸いです!